2007,6,16〜23モルディブボートトリップ4


第3章:夜は続くよつづく!!

2007年6月17日(日)嵐
つづき
無事、ピックアップされた俺達は、ホッと一息。男爵にお礼を言った。
それにしても、前日にユウキくんは、最終的には”自己責任”といったが、それは少しおかしいと思う。
ツアービジネスなのだから、旅行会社にも責任はあるはずだ。
俺達は、はっきり言ってベテランから初心者まで揃っていたから補佐しあうことができた。
結果、命は救われたが初心者だけのグループだってあるはず。そんな時、あの状態に遭遇したら”絶対に助からない”と言い切れる。

それでも、紳士淑女の俺達は文句は言ったが、必要以上に怒らなかった。
何よりも”郷に入れば”を熟知しているし、想像以上だったが、少しあまく見ていたのは事実なのだから。
それに、本当にクルーに悪気がないのがわかるからだ。
ユウキくんも、即効でクルーに説明してくれて翌日からはかなり改善された。


何かというと全員で行動するクルー。料理長も勿論参加。
と、いうより仕切っている。マミさん曰く、「どこにもいる仕切り屋だ」
ただし、ナイスミドル!!


さて、一息した俺達は、各部屋に備え付けのシャワーに入ってさっそくビールをプッシューと開ける。
そうそう、忘れてました。トイレの話し。船のトイレは水圧がないために、絶対に紙を流さないようにしてください。
と、言われた。その変わり、便器の横に強力なホース付きシャワーが備えてあり、それで洗い、あとは指で洗う。
最初は誰でも戸惑うが、めちゃくちゃきれいになるのだ。しかも気持ち良い。最後は病みつきに!!
キャサリン・ミエちゃんは大分苦労したようだが!?

話を戻して、船はストームで大荒れ。最初は大勢で飲んでいたのだが、そのうち皆ダウンしはじめた。
最後まで残ったのは、マミさんとユウジくんとアキラとアツコと俺。
マミさんは本当に強い。船も酒も!!俺と対等以上に飲める人と久しぶりに出会った。
それに皆から好かれる性格とフォークシンガー(本当はミュージシャンだがある時こう紹介されたらしい)
の実力。勿論サーフィンは文句なし。久しぶりに尊敬できる方と巡り合えた。これだけでも最高に価値ある旅となった。

それに、甘粕さんもマミさんも俺より年上なのだが、敬語を最後まで使ってくれた。
俺が年下にできるか?って考えて本当に反省した。
そんな尊敬するマミさんと新島の昔話になった。昔、マミさんはTV関係の仕事に従事していて、たけし軍団と新島にいらしたことがある。
勿論、東国原知事もそのまんま東として来島した。俺は確か中学か高校だった。新島港で撮影している風景を今でも覚えている。
波の話やローカルの話で話題がつきない。そのうち、船が湾に入って落ち着いたので俺は夕食まで寝ることにした。

ベットに寝転んで、ウトウトし始めた頃、突然アキラの声で「リンダ・リンダ」が聞こえてきた。
マミさんのギター(ここではギターとしておきます)
をバックに大合唱が始まった。皆、起きだしてきたのだ。
でも、俺はその心地よい歌とギターの子守唄でぐっすり寝た。おやすみなさい。

2時間ほどで目覚めた。夕飯にはパスタが出た。ここの料理長はイタリアン、フレンチ和食などジャンルは幅広い。
夕食には番長ユウジくんが仕入れた4リットルワイン(750mm4本分)、アラタ総帥の焼酎”白水”、そして
マミさんの宮崎焼酎ボトル2本が次々とテーブルに上がる。
まず、あっというまにワインが俺達の胃の中に消えていった。
味もバツグンである。焼酎も少し頂き、俺はギンギンに冷えた2001年南アフリカ産のワインを注文。
(この1種類しかなかったのだが)

ここから部屋別対抗飲み合戦が幕を開けた。俺とユウジくんとは酒の強さからいったら最強コンビ103号室のAとBだ。
マミさんは特別に強いが、Bの腰振りじゅんじゅんは俺達と比べたら普通(皆そうだと思う)。残るは、ロッキー&アラタ総帥。
ロッキーは飲むが、アラタはすぐ寝る。逆に寝ない時は恐い。そして、男爵も勿論お強いのだが、何せ一人部屋なので限度がある。
ばんばん、どんどん、がんがん飲む。夕食後、俺達は暑いので場所を移し、デッキで飲みはじめる。
空は満天の星だ。


毎晩の宴会場となるデッキ

ロッキーがバーボンを注文!!日本なら2千円以下だが、ここではUS65ドル!!!初日にしてズバぬけやがった。
そのうち、なぜかマヤ文明の話を始める。やけに詳しい。俺も酔っているのでホントの事、何を言っているのか解らなかったが、
話のすじが理路整然としている。こいつにこんな頭があるわけないと思ったら、日本のマツモトキヨシで買った滋養強壮剤の一種
「マヤ伝説」の説明書き通りにしゃべっていた。その後、女性群は「マヤ伝説」にはまることとなる。
下では、甘粕男爵とフィッシヤーマンマミさん(二人は仕掛け持参)を中心に釣りで大盛り上がり。
大物10kg以上が何と6匹!!すご〜い。こちらも負けずと60kg以上の男共が6匹、浴びるように飲んでいた。
AM0:40就寝。

2007年6月18日(月)曇りのち晴れ
夜中、水の冷たさで目がさめる。寝ている足下の小窓から海水が流れこんできた。外は昨日よりひどい嵐。
とりあえず、シーツとタオルで小窓を塞ぎ、そのまま寝る。
AM7:00前起床。モーニングコーヒーを片手にデッキに出る。雨が止んでいた。
例によって出航が遅れたので、予定どおり朝イチに入れない。
それでも昨日危険な目にあったチキンに入る。第1陣マミさんと二人だけだ。しばし交代でグーフィーのロングウェーブを満喫。
昨日よりサイズが上がっている。でも、板の調子が相変わらずで今イチ。(最初から調子が悪かったのだ。)

朝食後再び入るが、板がダメ。船に一旦もどり、ボロだけど持参した慣れた板と取り替え再び入る。
リップが決まり出す。
ボロでもやっぱり調子良い。奥からは良い波をゲットした甘粕男爵(グーフィーフッター)もテイクオフ。
基本がしっかりしている人はやっぱり綺麗だ。
男爵は、実はアラタを波乗りの世界に引き入れた張本人だった。そのおかげで今の総帥のポジションがある。

つまり、男爵がいなければこのメンバーもこのツアーもなかったてこと。感謝!!

AM9:00過ぎに遅い昼食後、三度チキンへ。サイズupして頭以上のセットが来る。
リッピング数回、カットバック数回で数100mロングライド。天気も晴れてくるし、最高の気分!!
潮の変化によって、テイクオフポジションも奥にとったり手前にとったりと満喫、満喫。

いいかげんなくらい乗って、長〜く乗って、かなり腕があがらない。
おそらく昨日のパトリングが効いたのであろう、明日のことも考え一人で上がる。
昔サーフィンクラシックっていうサーフィン雑誌にロペスのグラジカン特集が掲載されていて、その中でロペスは
毎日8時間も入っているのだが、「明日も波乗りするつもりで今日も波乗りすることが大切」と言っていた。
できる時にやる事も大切だが、自分の体力と滞在期間も考え、明日を考えることも必要だと思う。


この日のチキン

シャワー後にギンギンに冷えた赤ワインを注文。一人デッキでラッパ飲み。(ビックウェンズデーの結婚式場面を思い浮かべながら)
そのうちマミさんもあがってきて二人でセレブな気分を満喫。
そうこうしているうちに全員あがりデッキで宴会がはじまる。「今日何日目!?まだまだある!!」久しぶりに「アッハー」も聞こえる。
マミさんギターを持って登場。フォーク、ポップス、何でも来い!皆で歌いまくりのサンセットクルーズ。
癒し系マユちゃんドレスアップで登場。103Aワイン5本注文。
夕食後、10時頃には寝る。

つづく




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