2007,6,16〜23モルディブボートトリップ6


第5章:旅もいよいよ大詰め

2007年6月20日(水)薄曇りのち晴れ
つづき
実は昨日の夜でクルーが仕入れさせたワインはすべてなくなったので、本日追加させている。
さて、今朝は、少し危ない雲が出ていたので、それをやり過ごしホンキーに入る。
サイズはセットで頭半オフショア、グーフィーのパーフェクトブレイクが俺達を迎えている。
リッピング、カットバック自由自在。延々乗ってピークに戻るのに5分くらいかかる。
奥から陽子ちゃんが楽しそうに乗っている。「きゃー!」「アッハー!」何て叫びながら。
この旅で、俺達は本当に陽子の笑顔と明るさに救われた。ありがとう!!





最高のコンディション!ホンキー。

太陽が顔を出し、コンディションは抜群だ!!
俺は、マミさんがインサイドで見つめる中、ベストな波に乗りリップを決める。直後、2回目のリップを決めようとしたら
突然、トランクスの紐がほどけ、あわや、お大臣を披露するところだった。プルアウト中に紐を結びなおす。
昼食後、オンショアになったので揺れる船の上で過ごす。船は、ホンキーとジェイルポイントの間に停泊して
いるのだが、潮の流れが強いらしく船首をジェイルに船尾をホンキーに向けている。


船が揺れようが平気で食事する俺達。

これでだと、左横からまともにうねりを受ける。波もあったので船は揺れに揺れる。
ダブルアンカーを打てばいいのだが、そんな気配はまったくない。
彼等にしてみれば当たり前だが、日本人にとっては、相当きつい。それでも俺はデッキで飲み続けた。
ちょっと昼寝後、(この時波乗りしたかどうかは忘れた)俺はいつものようにデッキで皆を待った。
ぞろぞろと笑顔一杯の仲間達が集まってくる。

マミさんのサーフィン講議開講。全員納得しながら耳をかたむける。それから、マルチジャンル歌合戦へ突入。
夕食後、めずらしくアラタ総帥、ユウジくん、ロッキー、一平、その他いっぱいデッキに集まって2次会。
きのうの叫びも飛び出す。違うのは、昨日あんなに騒いだ横(デッキ)にまったく気付かず寝ていた総帥が今夜は元気なことだ。
さんざん飲んで、「それでは本日はこれくらいに」と言いかけた時に、クルーが太鼓を持って参加してきた。
俺達は、「仕方ない」って顔をしてつきあった。今日はイッてる総帥は自ら太鼓を奪い、叩きはじめた。
モルディブと日本の歌の供宴のはじまりだ〜。君が代、スキヤキ、俺はWON'T BE LONGを熱唱した。
それから俺達もモルディブの歌をメッチャクッチャでデタラメな歌詞で合わせて歌った。
こうして、さらに盛り上がってしまった。

ようやく部屋に帰った俺は、おもむろに日記帳(といってもただのコピー用紙)を取り出し「歌の供宴」ってところまで書いて
床に寝てしまった。あれから、まだまだ飲み続けた番長ユウジくんが、部屋に入ってきて「○○○さん!!」 って大声で
俺の本名を呼んだ。
どうやら、俺が倒れてしまったと思ったようだった。眠い目をこすりながら、上のベットに這い上がり、今日はおやすみ。
時間は覚えていない。

2007年6月21日(木)薄曇りのち晴れ
今日で、船の泊まりは最後。夕べの供宴での酒が残っているのか、少し遅めの朝。
船首では、クルー達に混ざってアラタがアンカー揚げを手伝う。俺も手伝う(2回目)。
とにかく以上にロープが長い。連日のパトリングでクタクタの体に鞭を打つ。デタラメなかけ声であわせる。
やっと揚がるがもうやりたくない。
今は、ストーミコンディション。皆が暇そうにしているので、ロッキーの耳もとでハイネケンをプッシューと開ける。
ロッキーを無理矢理つきあわせる。それからマミさんの焼酎もゴチ。日本では今頃仕事中だ。何て楽しいのだろう(笑)。

ストームを避けてウェイティング。俺は飲み疲れて1人で寝てしまった。
途中、ユウジくんに「波が落ち着いたので皆入ります。」って言われたけど、そのまま寝てしまった。
しばらくして目がさめた。持参したTシャツをお世話になったクルーにくばり、ようやくポイントへ向かった。
レギュラーオンリー。ちょっと厚めだが何とか乗れる。サイズはセットで頭。アラタやロッキー、宮城さんが乗りまくっていた。
女の子では、特に明美ちゃんが乗っていたのではないだろうか?

最初は、うちの仲間といつも一緒だったヨーロピアン達だけだったけど、途中から違う外国人が入ってきた。
もう、へたくそなのに遠慮なし。怒って旅のフィナーレを壊したくないし、怒るに値する人たちでもなさそうだったから。
このパープルロングボーダープエルトリコ系ヒゲ男め!!
最後に入って最初に上がった。それに例の黒雲も来そうな気配だったから。
アラタ、宮城さん、ミエちゃんも一緒。結果は、正解。皆、続々と上がってきた。

午後から嵐を避け、珊瑚礁内に入った。


モリディブの風景。

それから、俺達は島に上陸した。
こちらの人々はほとんど働いていないように思える。いつも木陰で涼み、特に会話している様子も見えない。
観光客が上陸すると慌てて店のシャッターを開ける。そして必ず言う言葉が「1ドル1ドル」と「見るだけ!」だ。
路地のあちこちに写真のような休憩椅子があって自由に休むことができる。
座ってみると、かなり気持ち良い。あと子供達も純粋な顔をしている。



純粋な子供や現地の人にまじっても、我らの総帥は違和感なし。どう見てもモルディブ人だ。


彼がアラタ総帥。


あるSHOP。

しばらく散策したあと女性陣は買い物へ、仕方ないがとにかく長かった。
特に今晩は最後の晩餐。ドレスアップに余念がない。
あつこも買い物をしていた。
あつこが緑色のサラサ?を取り出して「どうですか?」と聞くので、俺は「正直に答えていいか?」と聞いた。
「どうぞ」と言うので「まるでフロシキみたいだ」と言った。


左がフロシキあつこ、右が俺が推薦したもの。


今晩は最後の晩餐。皆で思い残すことのないように食べて飲もうと思ってメインルームに集まった。
だけど、例によって船の停泊の仕方が間違ってる。せっかく料理長が腕をふるってつくったのに、あまり食がすすまない。
それでも、マミさんが仕切ってくれて、今回の旅の思いでや課題になったところを1人づつ発表しあった。
1人1人のスピーチ後には、マミさんの波乗り指導がはいる。
スピーチした人は指名ができる。俺も、トリはいやだったのでアラタ総帥の順番がまわってきた時に目で訴えかけた。

そして、俺のスピーチ「その旅が楽しいか楽しくないか仲間で80%決まる。勿論、俺達はサーファーだから波が大切だ。
でも、今回は本当に素晴らしい仲間に巡り合えた。男爵の落ち着いた適格な判断で助かった事。リスペクトできるマミさん。
総帥を中心に集まったShareの面々、今回初めてあったナイスガイなアキラ、ちょっと無理していたけど明るいミエちゃん。
本当にありがとうございました。次回は新島で待ってます。」な〜んてことを話した。
それで俺は、マミさんに皆と同じようにアドバイスしてもらいたくて、スピーチを求めた。

でも、マミさんは俺の事をメチャクチャ褒めてくれたが、波乗りについては、話してくれなかった。
ちょっと、残念。でも印象に残っている言葉がある。それは「○○○さんは、新島ローカルとしての誇りを持っている。
皆もいつかそういうハートを持てるようになることが大切だ。」って言葉。
それから、俺は隣にいるロッキーに誰も言ってくれないので、俺の波乗りはどうだ?ってこっそり聞いた。
そしたら「昔より落ちました!」ってキッパリと言われた。
ガ〜ン!そりゃそうだ。ロッキーと最後にあったのは5年前。落ちているのは当たり前だ。お前には言われたかね〜(笑)


くやしいから奴のケツを載せておく。



つづく




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