2007,6,16〜23モルディブボートトリップ5
第４章：ロッキー独壇場！
２００７年６月１９日（火）薄曇り
つづき
朝６：００前起床。デッキに出るとアラタ総帥だけが起きていて、ストレッチに余念がない。俺も少し体をほぐす。
今日ははじめて朝日が見えた。モーニングコーヒー＆ティーを飲みながらしばしくつろぐ。甘粕さんもデッキに出てきた。
ここで初めてアラタ総帥が甘粕さんを男爵と呼ぶ。
今朝のチキンは腰〜肩。かなり疲れている俺がいる。今日も一便でマミさんと入水。小さくても良い波。
板が調子良いので気分も最高！ロングロングロングライド。
あとから来た皆がヒューヒューと声をかけてくれる。
気持ち良い朝、でもかなり疲れている。
昼食後に昼寝。その前に勿論プッシューとビールを開ける。
目がさめ、しばらくするとボーイッシュあつこがウニを足に刺して帰ってきた。ちなみに、この旅で刺された人は１７人中１人だった。
こんなこともあろうと思って裁縫道具を持参した。
料理長がビネガーをかけてウニを溶かしているうちに、俺は針を火であぶり消毒した。
自分の足はともかく、最初は人の足だからちょっと無理して掘ることは可哀想で遠慮がちだった。
でも小さな針２０本くらいをとるうちに、どうせ人の足だと思い、ブスブス刺してやった。
美形なのだが、何故か男がよりつかないあつこ。
あつこは、その間、自作自演の鼻歌を歌い出したり、ドラエモンの歌を歌っていた。
あまりにうるさいので、料理長があつこの口にバナナを放り込んだ。
歌えなくなったあつこは今度は足をジタバタさせはじめたので、番長ユウジが足をおさえた。
俺が掘り出したウニをピンセットで取るクルーを含め４人がかり。
だいたい、取れたところで、あとはウニの溶けるのを待つばかり。
コーラポイント、とっても良い波でした。
そうそう、この旅でウニは１名だったが、他の人は、たくさん”チンクイ”（新島ではイラという）に
全身一杯刺された。
特にチンクイマスターの一平のところへは、多くのチンクイが集まってくる。
こんなこともあろうと思って、俺はキンカンも持参した。
アンモニアが毒素を消すからだ。（旅は想像の世界、何が起るか予想して用意する必要がある。）
一平と俺で、チンクイまみれになり、その分、キンカンまみれにもなった。
俺は、あまりに痛痒ゆがっていた一平を紛らわすために、キンカンを親切に乳首に塗ってあげた。
一平は、気持ちよさそうに絶叫していた。
毎日刺されるものだから、容器に半分くらいしか入っていなかったキンカンは、あっというまにカラになって
しまった。一平は、予防にチンクイ避けのクリームなどを全身に塗りたくり、顔なんかインディアンみたいに
なっていたが、まったく無駄だったようだ。
手前が番長、奥が疲れ切っているチンクイマスター
夕暮れ、俺は例によってデッキでワインを飲みながら、皆の帰りを待つ。
ほろ酔いかげんの頃、仲間がデッキに集まり出す。各自指定席に座り、今日の波乗り談義、そしてマミさんのコンサート。
そして、癒しバージョンのマユちゃんが今日もドレスアップで登場！。後にはチーママ・ミエちゃん、最後
にマダム明美が登場。
今日も最高の気分！！「こんな日が続けばいいなあと」しみじみ思う。
超うまい夕食後、俺達は再びデッキに集う！
ワインのオーダーもとどまることをしらない。皆が、俺達だけにワインを注文させてはと男爵が、一平が、
マユちゃんが．．．．。それぞれ階下に行ってはワインを取ってくる。
でも、ロッキーだけがおごるふりをして、しっかり１０３号室Aに付けてあった。
かなり酔った時だった。ロッキーバーボンが突然、すっくと立ち上がり
「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」と空を向いて大声で歌い出した。
一同「なんだ、なんだ、なんなんだ〜」
ロッキー再び空を向いて大声で「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」
どうやら劇団四季のライオンキングでのセリフらしい。「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」何度でも歌いやがる！
「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」俺達は爆笑した！！
ロッキーバーボン！
すると今度は、デッキの中心にスタスタと歩き右拳を天に突き上げ「我が生涯に一辺の悔いなし！！」と言い切った。
北斗の拳ラオウの名ゼリフである。少しでも間が空こうものなら「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」と交互に叫ぶ。
昼間の波乗りで酷使した腹筋にさらに追い討ちをかける。ビリーブートキャンプより楽しい鍛え方だ。
そうして、ついに俺もすっくと立ち「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」と叫ぶ。ロッキーも「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」と叫ぶ。
ロッキーと俺が一平も叫べ！！と言う。最初は照れていた一平がついに「そう〜だ！そう〜なんだ〜！」と叫び出した。
さらに一平は「愛ゆえに人は悲しまなければならぬ」（多分違うセリフ）なんてオリジナルセリフを叫ぶ！！
（あ〜あ、一平もついにロッキーの弟子になったかと俺は１人隠れてため息をついた）
（PS:そんな大騒ぎにもまったく気付かないアラタ総帥は、デッキの横で爆睡していた）
午後１１：３０就寝
つづく